yak shaving life

遠回りこそが最短の道

絶対に挫折しない日本史 を読んだ

なぜ読もうと思ったか

日本史に苦手意識があるので、読みやすそうな本を読みたかったし、挫折したくないので。

どのような本か

日本の通史を、固有名詞を限りなく省いた形で書いた本。前半でざっくりした流れを説明し、後半ではテーマごとにまた一から通史を書くというのを8回繰り返している。今まで見たことのない形式。

書評というか感想

挫折せずに最後まで読めたのでよかった。結構さくっと読めました。

固有名詞をざっくり省いたということで、歴史上の人物とか建物とか律令とかそういうものの名前がほとんど出てきません。逆に現代の人物や作品の固有名詞が喩えとしてバンバン出てきます。とにかく親しみやすい内容にしようという著者の努力が伺えて好印象。ドラえもんの喩えとか分かりやすかった。

前半よりも後半のテーマが面白くて、個人的にはコメ、土地、家族あたりが興味深かった。米が主食になったのって意外と最近なんですねえ。家制度とかもどういう風に始まったのかとか全然知らなかった。男性優位社会がこうやって形成されていったんだな〜という大きな流れが理解できた気がする。

高校のとき日本史の授業はなかったし、小中で学んだ内容もさっぱり記憶がなくて日本史というものがどうしても好きになれない…というか分からなすぎて興味が持てないという感じだったのだけれども、最近は仏教について学んだり大河ドラマを見たりして少しずつ日本史の復習をしているので、この本も非常に役立った。僕みたいな日本史弱者には良い本だと思う。逆に歴史好きの人が読む本ではなさそう。

あと、著者の政治的指向がちょくちょく出ている感じがするので、そこに共感できなかったりリベラル嫌いだったりすると読むのが辛いかも知れない。まあ不快に思ったとしてもそういう部分だけ読み飛ばせばいいと思いますが。歴史の解釈にはどうしても主観が入るので難しそうだなと思いました。まる。