タイトル
- 作者:Mike Julian
- 発売日: 2019/01/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
入門 監視 ―モダンなモニタリングのためのデザインパターン
なぜ読もうと思ったか
発売当初からよくお勧めされている印象があった。 監視についての本は読んだことがないし、業務でも監視やObservabilityの重要性を日々感じている。ので読んでみることにした。
書評というか感想
めちゃくちゃいい本。マジで。金言と知見に溢れてる。
百戦錬磨のSREとかDevOpsエンジニアみたいな人には刺さらないのかもしれないけど、少なくとも僕のような平凡なプログラマには非常〜に参考になる本だった。
第一章と第二章では監視のアンチパターンとデザインパターンについて述べられている。もうこの二つの章だけで読む価値があった。何度も繰り返し読みたい章。アンチパターン「監視を支えにする」とか胸にグサグサ刺さりすぎて謝りたくなった。すみません。
第三章と第四章でより具体的な内容、アラートやらオンコールやらについて説明があり、第五章以降は実際にどう監視をするかの戦略についての記述となっている。第九章、第十章あたりは普通のバックエンドエンジニアにとっては馴染みの薄い内容かもしれない(というか自分にとってはそうだった)が、知識として知っておくのは役に立ちそうではある。
とにかく参考になるし読んでいて納得感もあるいい本だった。あと日本語が抜群に読みやすい。翻訳クオリティが異常。訳者の松浦さんに対する興味が湧きまくった。他にも訳されている本があるのかな、探してみよう…。
ちょっと前にバズっていた記事 に書いてあった、読みながらハイライトをつけて言って、読了後にもう一度ハイライト部分だけ読み直し、その中で改めて良いと思った部分だけメモを取るというやり方が良さそうだと思ったので、この本ももう一度ハイライトをつけながら読もうと思う。しかしいい本だったなー。自分的オススメ技術書の一冊に加わった。満足満足。