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遠回りこそが最短の道

Pixel 6 をしばらく使ってみた感想

Pixel 6を買って二週間ほど経ったので、レビュー記事というほどではないですが感想をつらつら書きたいと思います。まぁまぁ長いので、忙しい方はtl;drだけ見てください。

tl;dr

総合的に見て良い端末だと思います。画面デカいけど。価格も高すぎないし特に不満点なし。画面がデカくてもいい人にはオススメです。

感想

筐体について

でかい。とにかくでかい。6.4インチって片手で操作するの厳しくないですか?iPhoneも巨大化してきているし、世の人々はどうしているんだろう…不思議だ。

以前使っていたPixel 3は5.5インチで、手に馴染むいい形だったので片手で自由に操作できていたのだが、Pixel 6は無理。絶対無理。上の方とか親指届くわけない。まあでも自分より手が小さい人は5インチでもそれは無理だったりするわけで、すべての人が片手で扱えるスマホというのは存在しないか。であれば大きくした方が色々詰め込めるし電池も大きくなるし動画も見やすいというのでスマホがどんどん巨大化するのは必然なのかもしれない。とはいえ5.5インチが恋しい…。

もちろんいい点はあって、Pixel 3と比べると動画はやはり見やすいし、電子書籍も若干読みやすい。固定レイアウトでなければ技術書読むのもスマホでいいかなと思えるようになったのでこれはかなりプラスかもしれない。

また、カメラバーという独特なデザインについて。これは正直結構いいと思う。見た目的にもすぐ慣れたし、カメラの部分だけ出っ張っていると(iPhone 13のカメラを見よ)置いたときに不安定になったりするが、バーだと安定。ド安定。しかもバーの分ちょっと浮くので掴みやすい。ほら、ツルッツルの机にスマホ置いたら滑ってなかなか取れないみたいなことありません?ない?あそう。まあ僕はあるんですよ。ごく稀にですけど。カメラバーがあるとそういうトラブルとは無縁。地味に良い副作用(?)だと思う。あとバイブでブルブル滑って動いちゃうみたいなこともないです。

指紋認証について

背面の指紋認証ではなく、ディスプレイ内指紋認証になりました。精度はどうだろう、よくはない気がする。ちょいちょい失敗する。が、背面のときも結構失敗してたし体感的には同じくらい。iPhoneと比べるとどうなのかはわからないけど、マスク有りの顔認証に比べたら断然いいでしょう。 家の中で指紋登録して、外で認証しようとすると指先が乾燥しているからか全然通らなかったので、外で指紋登録し直したら結構イケるようになった。ちょっとワークアラウンド感強いですけど同じ悩みのある方にはオススメです。

個人的には置いた状態でアンロックできる分背面より良い。

カメラについて

画質は良い。Proはもっといいらしいけど個人的には十分。ズームは7倍までできて結構使い勝手が良い。

写真については完全にド素人だしあまり良くわからないけど、Pixel 3に引き続きポートレートモードにするといい感じのボケ写真が撮れます。ピンぼけ処理はソフトウェアでやってるらしくたまに不自然になるが、大抵いい感じになってくれる。のでいいんではないでしょうか。

あとは暗いところでの写真がかなりキレイに撮れる気がする。同じ場所でiPhone 10(古くて申し訳ない)と比べると圧倒的に見やすい写真が撮れる。夜景モードにするとさらに鮮やかに。これは結構いいところです。

あとはQRコードの認識が早くなった気がする。というかPixel 3が遅すぎただけか…。遅いというか場合によってはLensを起動しないと読み込んでくれなかったからなあ。ここのストレスがだいぶ軽減されました。

あとは消しゴムマジックなるものが搭載されていて、写真を撮ったあとで周辺に写り込んだ人なんかを消すことができる。機械学習的なアレで消した部分の画像を生成していてTensor SoCの本領発揮というところなのかもしれないけど、個人的にはうーんという感じ。割と不自然になる。消したい対象が相当小さい場合にはそこそこ良い感じになるのでいいかもしれない。

普段の使い心地について

今のところスペック不足を感じたことはなくて、サクサク動くし電池も持つし満足度は高め。買ったばかりなので電池持ちがいいのは当たり前かもしれないけど、外出してそれなりにブラウジング、カメラ(動画)、ゲーム等を使っても一日余裕で持ちます。4614 mAhは伊達じゃないという感じ。僕は動画はあまり見ないのでYou Tubeを延々見るとかするとどうなるかはちょっと分からないけど、筐体をデカくした分電池持ちは良くなっているんじゃないでしょうか。

前述の通りだいぶ画面サイズが大きくなったので、割と両手で扱うようになりました。まあこれは慣れの問題なのでいいんだけど、まれに片手が塞がってるけど空いてる方の手でスマホを触りたいときがあって、そういうときは若干困る。どうしたものか…。まあでもほぼ全メーカーのスマホが巨大化傾向にあるので、BALMUDA Phoneを買うくらいしか回避策はなさそう。

それから、ジェスチャーナビゲーションと3ボタンナビゲーションという切り替えが可能になりました。 3ボタンナビゲーションは従来の「ホーム」「戻る」「アプリの切り替え」のソフトウェアボタンが画面下部に表示されるもの。それに対してジェスチャーナビゲーションは「画面下部から上にスワイプでホームに移動」「左端または右端からスワイプで戻る」「下から上にスワイプから長押しでアプリの切り替え」というiPhoneっぽい操作が可能になります。

これが結構良くて、3ボタンだと戻るボタンが遠い(くどいようですが画面がデカいので…)ため親指が大変なところ、ジェスチャーなら右端から左にスワイプなのでかなーり楽になる。ホームも慣れれば快適、「アプリの切り替え」は慣れるのにちょっと時間かかるけど慣れればそれなり。といった感じです。

面白いのは、iOSと違って「進む」がないこと。左からスワイプしても右からスワイプしても「戻る」になる。これはiPhoneユーザからすると相当戸惑うんじゃないかと推察しますが、個人的には好き。進むってあんまり使わないし、右利き左利きどちらでも同じような体験ができるのは良いことだと思う。この右からスワイプで戻る機能がなかったら3ボタンナビゲーションにしていたかもしれない。

難点としては普通の横スワイプが戻るになってしまい、ジャンプ+を閲覧中に何度も何度一覧画面に戻ってしまい、WRYYYYYYYY!と頭を掻きむしりそうになってしまうことでしょうか。まあこれは設定で「戻る」の感度を「低」にすることでマシになりました。やれやれだぜ…。

その他使っていない機能など

文字起こしとかリアルタイム翻訳の機能が良いらしい。これもTensor SoCのなせるわざでしょうか。でも使ってないしこれからもあまり使う機会がなさそうなので、このあたりについて知りたい方はYou Tubeとかでレビュー動画を見るのが良いと思います。

Pixel Standは持っていないのでどうか分からないですが、リモートワークで仕事部屋をしっかり整えている人なんかは良さそう。普通にサードパーティのQi充電器でもワイヤレス充電できそうなのでそれでも十分かもです(試してない)。

あとは、ネットニュースで様々な致命的バグが報告されているというのを見かけます。勝手に電話がかかるとか、充電できないとかなんとかかんとか。幸運なことに自分はどれにも当たっていないし、今のところ全てのバグはソフトウェアアップデートで解消されているあるいは解消される見込みらしいのでそんなに気にしなくても良さそうです。

まとめ

ダラダラと書きましたが、基本的には満足しています。正直画面サイズは5.5インチくらいがいいんだけど、スマホの巨大化は抗えない流れだと割り切っています。まあ本とか読みやすいし電池持ちも良くなって悪いことばかりではないですし。

お値段もそこまで高くない(Pixel 3はなんやったんや…)ので、Androidユーザにはオススメできる端末だと思います。

Proの方はよく知らないんですけどカメラと画面サイズくらいしか違いはなさそうだし、より大きい方が好きな人はProを選べばいいんじゃないでしょうか。知らんけど。

今更ですが、色はSorta Seaformにしました。なかなかキレイな色なのでオススメです。ああ、あとストレージはなるべく256GBにしたほうがいいと思います。長く使いたいなら特に、128GBだとそのうち足りなくなること必至です。それでは。