書評というか感想
一言で言うと
面白い。金言詰まってる。技術書ではなくて、プロのプログラマであるためにはどうすればいいかという心構えや振る舞い方、どういう技術を身につけるべきかといった指針を示してくれる。エッセイというか。あとRobert C. Martinの昔の苦労話が面白いし、誰しも初心者から始まるのだという希望と勇気をくれる。久しぶりに楽しくスラスラと本を読んだ気がする。
感想箇条書き
- 第1章の最初の方でもう耳が痛かった。「プロ意識とは、自分で責任を取ることに他ならない」「書いたコードはすべてテストしなければならない」「容赦ないリファクタリング」「君のキャリアの責任は君にある」etc.. とにかく名言にあふれている
- 「プロのプログラマは自分の時間に練習する。」これに全て詰まっている気がした
- 「スキルを磨くのは自分の責任であり、雇用主の責任ではない」はい。すみません
- さりげなく自分が作ったライブラリをおすすめしていてちょっと笑った
- ペアプロ推しがすごい
- 第9章 時間管理、第10章 見積もりあたりは結構具体的かつ実用的なことが書いてあった
- この本に書かれている内容はある種の理想。当たり前だけど現実とのすり合わせが必要
- 内容は割と過激な方だと思う。誰でも何箇所かは同意できない部分もありそう。それでいいと思うけど
- 著者の自分語りがかなり多いので、楽しめない人には向いてないかも。自分にとっては面白かった。1970年代のプログラミングがどんなだったかみたいな話とか、興味深さしかない
読んだ後どうするか
モチベーションが上がったので、「自分の時間に練習する」ために何か作り始めようと思う。というか始めた。あとは「週〇〇時間」といった感じで継続して取り組めるような仕組みを作りたいところ。
あと、すべてのソフトウェアのプロが備えるべき最低限のことというのが挙がっていたので、最低限になれるよう勉強する。
その他
「Clean Code」と名前が紛らわしすぎると思う。Clean Codeだと思ってこの本を読んだら怒りで発狂することであろう。南無三。